宝塚歌劇団の25歳宙組団員が転落死し、10月1日から上演を取りやめていた兵庫・宝塚大劇場公演が、12月1日の雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル-Boiled Doyle on the Toil Trail-」「FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)-Snow Troupe 100th」から、2カ月ぶりに再開される。

団員の転落死をめぐっては、遺族側は過重労働に加えて、背景にいじめやパワハラがあったと主張。劇団側は11月14日に、外部の弁護士による調査結果を公表し、過重労働については認めて謝罪したものの、パワハラなどは「確認できなかった」とした。

両者の溝は埋まらず、11月22日には西宮労基署が劇団へ立ち入り調査を行った。その後、劇団では21年にも、演出助手の休日労働などに関し是正勧告を受けていたことが判明するなど、背後関係を含めた問題の収拾メドは見えないまま。先の宙組公演は全日程中止となり、続く今回の雪組公演も、11月10日の初日を遅らせて休演が続いていた。

また、宝塚大劇場公演再開となる12月1日付で、木場健之理事長が退任し、阪急電鉄の村上浩爾取締役が新理事長に就く。団員を養成する宝塚音楽学校の理事長も角和夫氏が退き、村上氏が兼任。すでに指導法などの改革に取り組んでいる音楽学校と、劇団の「組織風土の改革を一体となって」進めることがねらいとしているが、新体制は険しい船出となりそうだ。