格闘家の朝倉未来(31=トライフォース赤坂)が30日、自身のYouTubeチャンネルを更新。自身が代表取締役社長を務める格闘技イベントBreakingDown(ブレイキングダウン)のCOOを務め、大会の運営全般を担いる、BACKSTAGE代表の溝口勇児氏(39)とともに映画製作プロジェクト「YOKAE FILM」を立ち上げると発表した。
第1作として、07年「クローズZERO」、09年「クローズZERO2」を手がけた三池崇史監督(63)がメガホンを取り「蒼き路上の伝説」(仮)の製作を開始すると発表した。
朝倉は動画の中で、約2年前に溝口氏から自身とBreakingDownをテーマにした映画製作の構想を打ち明けられたと明かした。「映画を作るっていうのも、面白いなと思ったんだけど、もしやるんだったら相当、規模がデカくて…日本のエンタメって、弱いと言われているじゃないですか。世界でバズるような本気の映画だったら、僕はやりたい。そうじゃないとやる意味がないと伝えて」と語った。そして「ヤンキーとか侍とかヤクザ系の映画は結構、海外でもバズるじゃないですか? そのくらいの規模でやれて」と続け「俳優のオーディションもしたいと言うことで」と、YouTubeに応募の文書も載せた。
「蒼き路上の伝説(仮)」の構想開始は約2年前で、溝口氏が朝倉の20年の著書「路上の伝説」を読み、少年院での講演映像を観たことがきっかけだった。BreakingDownを通じて挑戦や勇気について伝えているが、異なる形でより多くの人に勇気を届けたいと考え、朝倉の著書やスピーチに着想を得た映画の製作プロジェクトがスタート。最良の映画を製作すべく樹林、三池両氏を中心とした映画界のプロフェッショナルに参画を依頼し、ストーリーや脚本についての議論を重ねてきた。出演者を一般からも募集する、映画館での放映の他に、配信先としてペイ・パー・ビューを視野に入れるなど新しい取り組みを実施。これにより、ファンや観客と共に創る新たな映画の形を実現するだけでなく、既存の映画製作モデルに風穴をあけ、若手クリエイターの活躍の場を増やすという。
脚本は、漫画原作者として人気の樹林伸氏が務める。物語は、若いころの朝倉未来と重なるイメージの18歳の少年・夜倉往年と、少年院で知り合い、往年の親友になる同じく18歳の赤井竜馬若者を中心に展開する。ある時、少年院の講演に来た朝倉未来のスピーチを聞き、何か心にモヤモヤとした思いを抱く往年は、それがなんなのか知るために朝倉にもう1度会いたい。そんな情動から朝倉が開くBreakingDownへの出場を目指す。往年に刺激をうけ、龍馬もまた格闘技を始める。そんな中、前向きに人生を歩み始める2人に、ライバルや予想もしない事件が舞い込む青春ストーリーだ。
朝倉が作品の着想元となっており、エグゼクティブ・プロデューサーとして製作に関わる他、本人役で出演する。朝倉は「僕って、出ないですよね?」と三池監督ら製作陣に問いかけた。そして「スピーチのシーン、僕ですか? 僕、出るんですか、映画に? 映画の話だけ全部、断っていたくらい。演技がへたなんで。ナチュラルだったら、いけるかも知れない。本当に言った言葉なので」と照れ笑いを浮かべた。三池監督は「芝居と言うより、映画にとってもお芝居と言うよりリアルな存在感を刻んで欲しい。逆に難しいかも知れない」と朝倉にアドバイスを送った。
朝倉は「BreakingDownの選手とかも出るかも知れないってことですよね」と選手の出演の可能性も示唆。さらに「漫画の話も来ているんですよね?」と問いかけると、樹林氏は「実は来てるんですよ、某雑誌の編集長に」と、漫画家の話を認めた。
三池監督は製作の発表にあたり、コメントを発表した。
「今この時代、朝倉未来と溝口勇児から誘われて断る人はいないでしょう。随分多くの作品を撮ってきて、さまざまなことも学んだけれど、その分さびついたりあかもついてきています。だからここでリセットして、もう1回ピュアな気持ちで映画を撮りたいと思いました。この作品もピュアな感情を大事にしているし、次の時代を担う若い世代が人生を肯定して楽しんで生きていくための光になって、それで映画の世界でも「映画を撮ってみたい」と思う若い人たちが現れればとも考えました。また、出演者の一般公募も行うので、クローズシリーズと同じように、出演者たちが映画製作の中で成長していく姿を観客の皆さんに観てもらい、ドキュメンタリーの側面も持ち合わせた作品になるといいなと思っています」
出演者の応募は、30日~24年1月11日午後11時29分まで応募サイトなどで行う。



