昨年12月27日にステージ4の膵臓(すいぞう)がんであることを公表、入院して抗がん剤治療を続けてきた経済アナリスト森永卓郎氏(66)が22日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)に電話で生出演、退院したことを明かした。
午前6時過ぎに「ニュースピックアップ」のコーナーに登場した森永氏は「退院して家に戻って来ました」。パーソナリティーの生島ヒロシ(73)が「大丈夫ですか」と聞くと、森永氏は「全然大丈夫です。やっぱり家の方がいいです」と声を弾ませた。生島が「森永さんの病気を聞いて、僕も運動しています」と話すと、森永氏は「お互い頑張りましょう」と口にした。
裏金問題による自民党の派閥の解消について、森永氏は「刑事事件の上では会計責任者しか立件できない。そもそも法律が、そういう立て付けになっている」と指摘した。
そして「意外だったのは、安倍派、岸田派、二階派が解散すること。一方で茂木派、麻生派が解散しない。これが何を意味するのか。政策集団として派閥で、財務省の財政緊縮に反発、抵抗してきたのが安倍派。最も近い麻生派。今回の安倍派解散は、財務省を止める人が自民党内にいなくなったということ。もしかして鈴木(俊一)財務相とか全面的な財務省支持派が、秋に次の総理になるのでは」と話した。
今後について「今年は所得税、住民税の減税が行われるにしても、来年以降のものすごい増税、増負担路線が見えてるのかな。なんで岸田派が巻き込まれて解散になったのか。証拠はないけど、岸田さんが財務省の意向を無視して減税を打ち出したからかもしれない。怖いなと思って見ている」。生島が「財務省がすごいパワー持っている」と言うと、森永氏は「総理大臣より上に位置してるので。日本の支配者ですから」と財務省の恐ろしさを口にした。
生島が「その財務省に盾ついて『ザイム真理教』なんて本がずいぶん売れた」と、森永氏が財務省を国民洗脳するカルトであると指摘した昨年6月に出版したベストセラーのことを口にすると、森永氏は「だから私も封じ込められている」と笑った。
外国人による訪日消費が5兆円と報じられていることについて、森永氏は「とってもいいこと。コロナが落ち着いて、外国人が日本に来ている。でも、日本人の消費は300兆円と言われている。5兆円強でも20分の1くらいしかない。喜ばしいけど、国内の人がお金をたくさん使える状況を作らなければいけない」。
生島が「内需を拡大することですね」と言うと、森永氏は「総理が賃上げといって、中小企業の人に聞くと『原資がない』と言う。去年ほどいかないかも」。生島が「成長を促す政策をということですね」と指摘すると森永氏は「正念場」。経済の見通しについて、森永氏は「2つに分かれてる。株価と言うことでも日本と世界は正念場。一発大勝負より真面目に働いて確実に貯金した方がいい。でも、これは今、ウケない」と話した。
11月に行われるアメリカ大統領選挙の見通しについて、森永氏は「共和党(候補)は(前大統領の)トランプさんになるのは、ほぼ間違いない。ただ、大統領選の前に有罪判決が出る可能性が高い。そこでアメリカ国民がどう判断するか。相当悪いことをやっている。アメリカ人の常識を信じたい」と話した。
生島は、森永氏について「先週は無理してるのかなと思ったけど、今日は昔と変わらない元気さ」。森永氏は「病院で点滴につながれてるより、自由にしている方がいい」。生島が「とにかく、免疫力アップして頼みますよ」とエールを送ると「頑張りま~す!」と誓った。
◆森永卓郎(もりなが・たくろう)1957年(昭32)7月12日、東京都出身。80年に東大経済学部を卒業して、日本専売公社入社。経済企画庁、三井情報総研、三和総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどを経て、06年(平18)に独協大経済学部教授。安倍晋三総理のアベノミクスを“弱者切り捨て”と批判。収集マニアとしても知られた。長男は経済アナリストの森永康平氏。



