直木賞作家今村翔吾氏(39)が15日、4月27日から東京・神田神保町でシェア型書店「ほんまる」をオープンすることを発表した。書店名の「ほんまる」は、『ほん屋が始まる』の最初と最後の言葉から取った。
活字離れ、本屋の減少に危機感を抱く今村さんは出筆業のかたわら、大阪・箕面市に「きのしたブックセンター」(2021年11月)、続いてJR佐賀駅構内に「佐賀之書店」(2023年12月)を出店したが、ついに“世界一の本の街”神保町に進出することになった。周辺には小学館や集英社という日本有数の出版社があり、明治大学や専修大学、一橋大学、共立女子大学といった有名大学もある絶好の環境だ。
今村氏は「かつて全国に2万店以上あった書店は、この30年で半分の1万店に減少しています。何とかその減少を食い止めたい」と話している。
「シェア型書店」は、お金を払って書店の棚を借り、好きな本を並べられる。「自分だけの棚を持ちたい」という願望がかなえられる。
「ほんまる」では、しかもクリエーティブディレクターを佐藤可士和氏(59)が務める。佐藤氏は博報堂から2000年(平12)に独立し、クリエーティブスタジオ「SAMURAI」を設立。SMAP10周年「S map~SMAP014」のクリエーティブディレクションをはじめ、「ユニクロ」や「セブン-イレブン」「TSUTAYA」「日清食品」「楽天」「HONDA」などの「ブランドコミュニケーション戦略」、「ロゴデザイン」などを手がけている。
15日にアップしたYouTubeの対談で、佐藤氏は「本屋さんを超えた本屋さんになる可能性がある。社会貢献というか、社会の何かいい事に使えたらいいな」。今村氏は「ここの棚を経験してちゃんと独立していく書店になる。棚が主役で、その中の本が主役。この扱い方を間違わなければ、このシェア型書店というのは出版界に大きな復活の一石を投ずるものになるなぁ。ワクワク、ドキドキですよ」と話した。
4月27日の開店記念日には巨大なテープカットや近くのワークプレイス「オチャノバ」で2人のトークセッションが行われる。



