モデル、グラビアアイドルでトラベル系カメラマンとしても知られる、いのうえのぞみ(40)が、26日から東京・両国のピクトリコショップ&ギャラリー両国で写真展「コーイバート・ナヒーン~この星の人を撮りたい」を開催する。

20歳の時に「インドに1人旅」をして以来「旅にハマった」と言う、いのうえはこれまでに世界65ヵ国を回ってきた。「この星に住むまだ見ぬ人々が、どんな表情をしているのだろうか、その素顔を撮りたかった。モデルとして自分が撮られるのも楽しいけど、カメラマンとして人を撮るのも大好きなんです」。最も夢中になった国の1つがインド。「この20年間、通いつめています。インドの社会や人々の生活の一端をうかがい知ることができました」と話している。

インドで一番大好な言葉が「コーイバート・ナヒーン」で、写真展のタイトルになった。「英語で言えば“No Problem”になります。つまり“問題なし”と言うことです。インドでは主に人物を撮り続けてきましたが、写真に映る人々の表情からは『大丈夫、問題ないさ』という気持ちがあふれてくるんです。今回は、それぞれの写真に合った用紙を使ってプリントした作品を展示します。作品からみなぎるインドの人々のパワーを体感していただけたらうれしいです」。

いのうえは2000年(平12)に雑誌「ヤングマガジン」の女子高校生水着甲子園で準グランプリに輝いたことがデビューのきっかけ。その後、大塚製薬「カロリーメイト」のCMやゲーム・ソフト「ファイナルファンタジー11)Play Online」イメージガールキャラクター、さらにテレビ東京「やりすぎコージー」などにレギュラー出演した。

「デビュー当時、アイドルグループとしても活動していたのですが、その時にDVDを出すことになり、撮影で行ったのがベトナムのハノイだったんです。私の顔がアジアっぽいみたいでベトナムに決まったみたいですが…。世界を旅したいと思うようになったのは、その時の撮影だったかもしれません」と振り返っている。

インドは「大人への一歩」として1人で旅した。「日本とギャップのあるところに行ってみたかったんです。気持ちの中で、どこかカルチャーショックを受けたかったのかもしれませんね。今回の写真展のテーマにもなっていますが、この星に住むまだ見ぬ人々と言うのは、どんな表情をしているのだろう、とにかく会って確かめて、その素顔を撮ってみたいと思ってきました。そんな私のフォトグラファーとしての思いを具現化したものです。写真って、その時の一瞬を残せるのが素晴らしいと思うんです」。

初めてのインド旅行は2週間の旅だったが、マザー・テレサの施設でボランティアをしながら写真を撮りまくった。「孤児院などでお手伝いしたんです。そこで子供たちの笑顔を見ていたら、もっと、いろいろな国に行ってみたいと思うようになったんです。写真を撮っているうちに価値観が変わった部分もあるのかもしれません」。それ以来、世界を回るようになった。

20代はアジアを中心に回ったが、30代になるとアフリカにハマった。「どちらかというと恵まれた国よりも発展途上国の方に興味があるんです。アフリカではエチオピアが良かったですね。言葉はできなくても、身ぶり手ぶりで伝わります。とにかく親切な人が多く危険な思いをしたことはなかったですね」。

今はモデルの仕事も順調だが「年齢的にも次のステップに行こうと思って、フォトライターとしても頑張っていきたいと思っています。今しかできないことをやりたい」。

15年にはバリ島観光大使に任命された。18年にはエチオピアで撮った写真「Identity」が日本広告写真家協会のコンテスト「APA AWARD 2019」に入選して、同会の正会員になった。

31日まで開催。30日午後4時からはトークショーも予定している。