プエルトリコ出身の人気ラッパー、バット・バニー(31)が、2026年2月8日に米カリフォルニア州サンタクララで開催される米プロフットボールリーグ(NFL)王者決定戦スーパーボウルのハーフタイム・ショーでヘッドライナーを務めることが発表された。
バニーはハーフタイムショー史上初めて、単独でスペイン語のみでパフォーマンスを行うアーティストとなるが、公然とトランプ政権を批判していることから社会の分断が進む米国内では、早くも起用を巡って政治的論争に発展している。
昨年の大統領選では民主党候補だったハリス前副大統領の支持を表明していたバニーは、トランプ政権による移民取り締まりの強化に強く反発しており、自身のコンサート会場の外で移民局による取り締まりが行われる可能性を理由に今後米国公演を行わないと宣言している。そのためバニーは出演の発表を受けてX(旧ツイッター)を更新。「ここ数日、(出演を)検討していたが、チームと話し合った結果、米国では1公演のみ行うつもりだ」とつづり、今後も米国公演は行わない意向を改めて示した。
バニーは2020年から3年連続でSpotifyで「世界で最も再生されたアーティスト」に選ばれるなどラテン系のみならず世界中のファンを魅了しているが、スペイン語を話すラテン系であることや移民政策に関する発言、さらにトランプ大統を長年批判してきたことなどから保守派からは反発の声があがっている。「大のトランプ嫌いで、反ICE(米移民・関税執行局)活動家、英語の歌を一切歌わない」バニーは公演を行う前に拘束するか国外追放すべきだと発言する保守系政治評論家も出ている。
また、NFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏が第60回スーパーボウルのハーフタイムショーにNFLチーフスのTEトラビス・ケルシーと婚約した人気歌手テイラー・スウィフトが出演する可能性について言及していたことから、スウィフトのファンからも「ボイコット」を呼びかける声が上がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)



