柴咲コウが12日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた映画「兄を持ち運べるサイズに」(28日公開)プレミア上映会に登壇。「自分の家族のことを、こんなに考えたかなと思うくらい魅力が詰まった作品」と強調した。

「兄を持ち運べるサイズに」は、20年「浅田家!」以来5年ぶりとなる中野量太監督の新作。作家の村井理子氏が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセー「兄の終い」を元に、絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間を描いた原作を、同監督が村井氏に取材し原作にはないエピソードを引き出し、自身のオリジナル要素も加えた脚本も手がけた。柴咲が主人公の理子、幼い頃から振り回され、金を無心された自分勝手な兄ちゃんが亡くなり、その後始末をする役どころ。兄ちゃんをオダギリジョーが、それぞれ演じた。

柴咲は「今回、作品に携わって、嫌がおうにも家族のことを考えてしまう。私の場合、家族を亡くした経験がある。どうしようもな歯がゆさもありながら、埋めるのが想像力、捉え方の変化だと思う」と家族を亡くした後の、自身の心境の変化を明かした。そして「変化をもたらせてくれたのが、この作品。皆さんの変化があったらうれしい」と客席に呼びかけた。

この日は、兄と一時は夫婦でありながらも、ある理由で離婚した元嫁・加奈子を演じた満島ひかり、兄と加奈子の娘で、母と暮らす満里奈を演じた青山姫乃、2人のもう1人の子供で最後まで兄と暮らした息子良一役の味元耀大も登壇した。