元NHK政治部記者でジャーナリストの岩田明子氏が11日放送のカンテレ発フジ系「旬感LIVEとれたてっ!」(月~金曜午後1時50分=関西地区)に出演。中国軍の戦闘機による自衛隊機へのレーダー照射問題について言及した。

問題が発生したのは12月6日で、中国軍の戦闘機が日本の自衛隊機に対して2度にわたってレーダー照射を行った。このレーダーは「火器管制用レーダー」で、攻撃をする際にミサイルを発射するための目標を定める「ロックオン」状態にするためのものだった。

中国側の行動について、岩田氏は「構えているという状態ですからこれは非常に危険な行為。完全に威嚇にあたります」と指摘。「日本は抑止と発動の2段階ですが、中国の場合は抑止、威嚇、発動の3段階があって、この威嚇も抑止の一環という要素がありますから、これは非常に厄介」と述べた。

今回の中国側の狙いについては、「『中国はこれだけ軍事力がついてるんだぞ』ってところのアピールでもありますし、あとは米中の対話、来年の4月に米中首脳会談が予定されていますけれど、『日本はしゃしゃり出てくるな、こっちはアメリカの方を向いてるんだぞ』ということを見せるためにも、あえて強い行動をとっている側面もあると思います」と指摘した。

また、「世界は、中国の軍事力強化に時間を与え過ぎた面がある」とも述べ、「国際社会のルールにのっとってもらおうという動きを、もう少し強く働きかけていたら少し変わっていたかもしれませんけども。包囲網が大事ですね、国際社会の包囲網」と話した。

中国、北朝鮮、ロシアの軍事的な結束が強まる中、「この構図が強まっているだけに、やはり基本的価値を共有した有志国の結束がますます重要になってきます」と強調していた。