英ロック歌手ロッド・スチュワート(81)が、北大西洋条約機構(NATO)を巡って「アフガニスタン紛争で前線から少し離れたところにとどまっていた」などと発言して物議を醸しているトランプ米大統領を「徴兵忌避者」と呼んで非難した。
トランプ大統領は、健康上の理由でベトナム戦争の徴兵を免除されているが、父親と関係のある医師の配慮で足の病気であるとの診断書をもらって徴兵を回避した可能性が指摘されている。
米FOXニュースのインタビューでトランプ大統領は、「われわれが必要とすることがあった時、NATOがアメリカを助けてくれるのか確信できない」「NATOには何も求めていない」などと話し、英国のヘンリー王子からも激しい怒りを買うなど波紋を広げている。
第2次世界大戦直後に生まれたスチュワートは、SNSに投稿した動画で「戦い、自由を与えてくれた軍隊に敬意を表したい。だから、徴兵忌避者のトランプがアフガニスタン駐留部隊が最前線にいないと批判していることにひどく深く胸が痛む」と述べ、「400人以上の兵士を失った。彼らの親のことを考えて欲しい。彼らを臆病者呼ばわりするなんて耐えがたい」と、怒りをあらわにした。
さらに「私はただのロックスターかもしれないが、同時に王国の騎士(大英帝国第3級勲位を2007年に授与されている)でもある。だから、私には自分の意見がある」と話し、スターマー英首相に「徴兵忌避者のトランプに謝罪させてほしい」と訴えた。
米フロリダ州にあるトランプ大統領の住まいから「数百メートルほどの距離」に暮らしていたスチュワートは、かつては隣人としてパーティーに招かれるなど親しい間柄だったことで知られている。しかし昨年、ガザ紛争において米国がイスラエルに武器を供給し続けていることなどを挙げ、トランプ氏とは「もう友人ではない」と述べていた。(千歳香奈子通信員)



