昨年大みそかの「第63回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が2日、ビデオリサーチから発表され、第2部(午後9時~同11時45分)が関東地区で42・5%(関西地区39・9%)と5年連続で40%台をキープした。

 事前に報じられた出演者以外のサプライズゲストもなかったが、前半にももいろクローバーZやゴールデンボンバーら若手の初出場組、後半に矢沢永吉や美輪明宏らが登場するなど全編に見どころを配したことで前年から0・9ポイント増加した。地区別では、新潟地区が02年以来の50%超えとなったが、前年大きく数字を伸ばした東日本大震災の被災地、仙台地区や福島地区も例年通りの数字に戻った。

 民放トップは、昨年に続き日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」だった。第1部(午後6時30分~午後9時)が関東地区で16・8%、第2部(午後9時~深夜0時30分)が16・5%(関西地区は1、2部とも22・3%)と、6時間におよぶ放送ながら安定的に高い数字を推移した。例年スポーツ番組を放送しているTBSが前年の1ケタ台から11%台に数字を上げた。