「我」を封印した。日本ハム中田翔内野手(26)は、つなぎに徹した。2本塁打をマークした13日西武戦から一夜明け、好機を演出する2安打に犠飛での1打点。「本塁打とか安打とか、そういうことは気にせずチャンスメークしていければいい。チームが勝ってよかった」。“主役”は譲っても、満足度は高かった。

 不振から脱却した。4日からのソフトバンク3連戦は13打数ノーヒット、5三振と大ブレーキになった。「試合に出る資格がない」。チームの連敗に責任を背負い込んだが、ようやく本来の姿を取り戻してきた。4、6回はともに直球系を左前にはじき返し、7回1死満塁の好機には、スライダーを外野まで運び貴重なダメ押し点を奪った。

 3試合連続複数安打&打点。首位追撃に欠かせない「主砲の復活」という条件が、奇跡の逆転Vを予感させる。栗山監督は言った。「(中田は)全然、大丈夫。感じはつかんでいる」。大きく水は空けられたが、臨戦態勢は再び整った。まだまだ、ファイティングポーズは崩さない。