中日鈴木博志投手(22)が試合後に与田剛監督(54)から異例のマンツーマン指導を受けた。ナゴヤドームのマウンドに上がらせ、身ぶり手ぶりで声を掛けられ「球の軌道を安定させるために、踏み込んで腕を振ることを教えてもらっています。いい状態になっています」と手応えを口にした。

鈴木博はオープン戦3試合に登板して通算3回無失点、防御率0・00と数字は残した。しかし、前回13日のロッテ戦(ナゴヤドーム)では7回に3番手でマウンドに上がったが、2死一塁から四球を与えた場面で降板となっていた。指導を終えた与田監督は「感覚では分かってきている。もう少しなんだけどね」と鈴木博の現在地を説明した。

昨季は開幕守護神に指名されながら序盤で2軍降格した。最速155キロを誇る右腕の復活はV奪回への重要なピース。期待の大きさが異例の直接指導につながった。