ソフトバンクからドラフト3位指名を受けた北海の最速150キロ左腕、木村大成投手(18)が14日、札幌市内のホテルで、契約金5000万円、年俸550万円で仮契約を結んだ。

ユニホームとキャップをかぶり「とても着心地がいい。早く、このユニホームを着て1軍で投げられるように、しっかり練習に取り組みたい」と意気込んだ。

名前通り、投手としての大成を見据え、将来のビッグプランを口にした。「今の北海の室内練習場は投球はできるがマウンドのような斜面がない。たくさん稼げるようになったら立派なマウンドのある室内練習場を贈りたい」。屋外ブルペンにも屋根がなく、雪の多い冬場は斜面のない室内練習場でしか投球ができなかった。程度にもよるが、億単位の壮大なビジョンに「屋外ブルペンの屋根も含め、何か後輩のためになることができたら」と話した。

北海道・北広島東部小1年時から考えていたサインも披露。既に同級生や親戚など約100人から依頼され書いているという。「これは僕にとって3代目。活躍して、もっといいサインに進化させられたら」。巨人鍵谷、DeNA阪口も使った寮の“出世部屋”の机には、既に自身のサインを記しており「阪口さんの隣に書いた。まだ余白を空けておいた。後輩たちが続いてくれたら」と期待した。

仮契約と同時に、来年1月の新人合同自主トレに向け、球団から強化メニューが渡された。「体幹を鍛えるもので、きつそうだったが毎日取り組む」と意気込んだ。食に関しても、パドレスのダルビッシュ有が使用している「ユートリション」のプロテインを購入予定で「今は77・5キロだが、1月までに80キロには上げたい」とプランを口にした。土台を整え、後輩や母校への恩返しにつなげる。【永野高輔】

◆木村大成(きむら・たいせい)2003年(平15)9月12日、北広島市生まれ。小学1年から野球を始め、北海では1年春の地区予選からベンチ入り。3年春にセンバツ、夏の甲子園に出場した。左投げ左打ち。181センチ、78キロ。

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