“ブレーク投法”でブレークや! 阪神門別啓人投手(21)が30日、新フォームに取り組んでいることを明かした。沖縄での先乗り自主トレ最終日にブルペン入り。昨季までは「2段モーション」を取り入れていたが、ドジャースのブレーク・スネル投手(32)を参考にした「1段モーション」で31球を投げ込んだ。球の強さにも手応えを示した高卒4年目左腕。成長著しい若虎が開幕ローテーション争いに割って入る。
◇ ◇ ◇
冷静な口調だった。21歳の若き左腕、門別は勇気ある決断を下していた。「確かに変えるのも勇気がいりましたけど、『今の形でこの先も活躍できるか』って言われたら、イメージがあまりできなかった。変えるなら今かな、と」。昨季は高卒3年目で悲願のプロ初勝利を含む2勝。「2段モーション」で力強い直球を投げ込んでいたが、右足を1度だけ上げる「1段モーション」に変えた。
沖縄での先乗り自主トレ最終日も新フォームで31球投げ込んだ。「いい感じになってきている」。きっかけは昨年12月に訪れた東京の野球トレーニングジム「Rebase」(リベース)でフォームを見直したことだった。流れるようにスムーズな動きで参考にしたのはメジャーの一流投手。「この感じで投げられたら」と名前をあげたのは、サイ・ヤング賞を2度獲得したドジャースのスネルだ。18年にはレイズでシーズン21勝(5敗)、防御率は脅威の1・89を記録。メジャー通算76勝左腕の映像を研究し「投球の流れでああいう風に投げられたらなと。リズム感っていうんですかね」。スネルの他にも昨年の全米ドラフトで指名されたホープたちを参考に試行錯誤を繰り返している。「将来を考えた時に絶対そっち(1段モーション)の方がいいと思った。これから活躍するために」。2月1日に始まる春季キャンプでは本格的にフォーム固めに入る。
現状、阪神の開幕ローテーション候補は村上、才木、大竹、高橋など強力なライバルが勢ぞろい。この日、来日した新外国人のルーカス、ラグズデールも、先発要員として激しい争いに加わる見込みだ。門別は高卒4年目と若いが、昨季は開幕ローテ入りを果たし、今年の春季キャンプでも主力中心の宜野座スタート。首脳陣からの期待も大きいブレーク候補だ。「球の強さ自体は強くなってるのかなと思います」。確かな手応えを持って、球春到来を迎える。
「自分のやりたいキャッチボールができるようになればいいかなと思っている。そうすればピッチングも(理想に)近づいてくるのかなと」。スネル投法で一皮むける。【只松憲】



