新日本のG1クライマックスを制した棚橋弘至(38)が17日、16年1月4日東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を手にした。棚橋は同日、都内の新日本事務所で一夜明け会見を行ったが、その前に菅林会長から権利証を手渡された。1・4東京ドーム進出を前に、権利証をかけG1で敗れた相手と戦う意向も示した。

 長い長い戦いの末につかみ取ったG1で、棚橋はこれまでの考えを改めた。

 棚橋 自分がいろんなチャンピオンのときは、この権利証はずるいなとずっと思っていました。でも、きつかった分、今年のG1は達成感ある。何の遠慮もせずにこの権利証いただきます。

 8年ぶり2度目のG1制覇となったが、初優勝の07年とは気分も違った。

 棚橋 思い返せば、07年G1優勝会見の後に結婚発表もしました。結婚してから時差があったので、優勝会見なのに釈明会見になった。今回は純粋に優勝会見になってよかった。

 宿命のライバル中邑との対決は、30分を超す激闘で、G1史上に残る名勝負になった。試合後、スタイルや考え方の違いで、よくも悪くも衝突してきた関係が、G1決勝を境に変わる可能性も感じた。

 棚橋 ファンや(マスコミの)みなさんの見方もそうだけど、これまではライバル関係以外の物語がなかった。次のステップにいく段階が来ていると感じた。

 権利証を得たことで、棚橋は、1・4東京ドーム大会で6年連続のメーンを務める可能性が高くなった。しかし、安易にその場所へ進むことを良しとしない。

 棚橋 ボクはまだ、G1で負けたファレと内藤が残っている。この2人とはドームまでにやりたい。戦わないといけない。東京ドームのメーンというよりIWGPヘビー級のベルトがその上にある。かすみがかかった頂が晴れて、その頂が視界に入ってきた。

 棚橋の視界にIWGPヘビー級王座がしっかり入ってきた。【桝田朗】

<権利証の変遷>

 ◆12年 初出場初優勝のオカダが、新日本に13年東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権を要求。会社側が要求に応じ、菅林会長がサインした権利証が初めて出された。その際、菅林会長が「ドームまで大会もあり、権利証保持者にも王者と同じリスクをしょってもらう」と条件をつけ、権利証をかけた試合を行うことが決まった。オカダは権利証を守り、東京ドームで王者棚橋に挑戦するも敗れた。

 ◆13年 内藤がG1を制覇し、権利証を獲得。東京ドームではIWGPヘビー級王者オカダと対戦することになったが、IWGPインターコンチネンタル(IC)選手権の中邑-棚橋戦と、メーンを巡ってファン投票を実施。メーンをICに譲った内藤はオカダに敗れた。

 ◆14年 オカダが2度目のG1制覇で権利証を獲得。権利証をかけて、ファレ戦、内藤戦を勝ち抜きドームのメーンに進出するも、王者棚橋に敗れた。