ボクシング3階級制覇王者で現WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が、12月8日(日本時間9日)にWBA・WBO世界ライト級団体王座統一戦に臨むWBA王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との将来的な対戦に意欲的な姿勢をみせた。
8日に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されるWBO同級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)とのビッグマッチを控える、ウクライナが誇る3階級制覇王者について、12月1日午後6時30分からWOWOWプライムで無料放送される特番「最強ボクサー激突! 12月2週連続ビッグマッチ完全ガイド」でのインタビューで言及した。
現在は4階級も上ながらロマチェンコとの対戦を問われた井上は声を弾ませた。ウエートなど条件が整えば「もちろん戦ってみたいですね。ロマチェンコのスタイルはだいたい分かっているので、それをイメージしてリングに入って、あとはその場の感覚で戦ってどこまで対応できるかということになると思います」と目を輝かせた。
さらに井上は「パワーで勝ちあがってきた選手は(階級アップで)体重の壁に当たるけれど、ロマチェンコは技術で上がってきているので階級の壁を感じないのだと思います」と、まるで自身に重ね合わせるようにキッパリと口にした。身長170センチ、リーチ166センチとライト級でも小柄な体格のロマチェンコに対し、井上も身長165センチ、リーチ171センチ。体格のみを比較すれば、井上が階級を上げていった場合、将来的に対戦しそうな夢が広がる。
さてロマチェンコの初防衛戦でもあるペドラサとの2団体王座統一戦。左右に構えをスイッチするペドラサのスタイルを踏まえ「読めないところはあるので、やりにくいのは事実。半面、慣れてくると崩されやすいというマイナス面もある。結局、パターンは同じなので、ロマチェンコはすぐに読んでしまうと。ペドラサも戦っていて嫌になってしまうのではないですか」と、もちろんロマチェンコの勝利を予想した。
また12月1日(同2日)にはWBC世界ヘビー級タイトルマッチとなる王者デオンテイ・ワイルダー(米国)-元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)戦が米カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズセンターで開催される。普段はヘビー級までチェックしていないという井上だが、ワイルダーは別格で「とにかくパンチを当てて倒してしまう印象です。攻撃はシンプル。特に右ストレートが強そう」と最重量級スターの魅力を口にした。勝者もワイルダーと予想し「迫力、パワー、KO…、2メートルを超えるような大きな男たちが戦うわけで、軽量級にはない倒し方などが見られる。例えばロープにもたれこむようなクリンチであったとしても迫力がある」と笑顔。ボクシングファンの目線で熱く語っていた。

