西幕下4枚目の三田(23=二子山)が、東十両14枚目の大辻(21=高田川)に勝って5勝目(2敗)をあげ、新十両昇進を濃厚にした。
初めての十両の土俵に「緊張しました」と言い、「勝負に勝ったことにホッとしました」。172センチ、121キロと小柄だが、低い体勢から攻め上げた。最後は送り出し、大きな白星を手にした。
花道の奥では、師匠の二子山親方(元大関雅山)が出迎え、熱い抱擁をかわした。師匠は「まだまだこれからですよ」と言いつつ、「まあよかったですね」と本音をもらした。三田も「師匠の顔を見て実感がわいた。師匠に恩返しをしたいという思いだけでした」と話す。
前夜、師匠に「カツを入れてもらった」という。「『もう勝ち越してるんだから目いっぱい、いけ』と言われて気持ちが入った」。今場所も2連敗発進で「落ち込んでいた」というが、師匠の言葉で「切り替えることができた」。感謝は尽きなかった。
栃木県大田原市出身だが、大阪の近大をへて角界に入門した。館内にも多くの知人が応援に駆けつけていたという。しこ名は「まだ考えてません」と言い、「師匠からいただけるならいただきたいです」。正式に新十両昇進が決まる26日の夏場所番付編成会議を心待ちにする。

