大相撲秋場所8日目の21日、NHKの大相撲中継で日ごろはあまり映されない場面が放送された。

豊昇龍の横綱土俵入り直前の西の花道奥。先導の木村庄之助、横綱豊昇龍、太刀持ちの平戸海が待っているところに、露払いの宇良が走ってやってきた。宇良が遅刻したわけではない。豊昇龍が笑顔で迎えたとおり、慌てて駆け付けざるを得ない理由がある。

幕内の取組前、幕内力士の土俵入りがあり、その後、横綱の土俵入りがある。初日、3日目などの奇数日は東の幕内、西の幕内、東の横綱、西の横綱の順で土俵入りを行う。8日目は偶数日のため、西の幕内、東の幕内、西の横綱、東の横綱、の順になる。

8日目、宇良は東で取組が組まれたため、東の幕内土俵入りに加わった後、花道を下がった。直後、西の横綱土俵入りがすぐに始まるため、東から西へ大急ぎで移動する必要があった。

東から西へは、約50メートルの距離がある。化粧まわしをつけているため動きにくく、前垂れを両手で持ち上げて走る。この様子は、ファンの間では「シンデレラ走り」で通じる。これは舞踏会に参加したシンデレラが、魔法が解ける午前0時前にドレスの裾を持ち上げて走った姿に似ているためとされている。

横綱土俵入りでは、よくある光景だが、NHKのカメラに抜かれたため、ファンの間ではSNSを中心に話題になっていた。