俳優織田裕二(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)の12日放送の第6話の視聴率が、9・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と13日、分かった。前週の11・8%より2・3ポイントのダウンとなった。

初回からの視聴率は14・2、11・1、10・3、8・9、11・8%だった。

織田が演じるのは、勝利のためなら手段を選ばないスーパーエリート弁護士・甲斐正午。相棒のニセ弁護士をHey!Say!JUMP中島裕翔(25)、弁護士事務所のボスの幸村チカを「東京ラブストーリー」以来27年ぶりの共演の鈴木保奈美(52)が演じる。

鈴木にとってフジテレビの看板枠「月9」ドラマへの出演は、94年の主演ドラマ「この世の果て」以来、24年ぶりだ。20代の頃と現在を比べて「そうですね、10年、20年分、仕事をやってきたから、多少なりとも知識とか蓄積もあります。やっぱり20代の頃は“仕事”っていう意識が、あまりよく分かっていなかった。ドラマを1本作るのに、どういう人がどのように関わって、どこからお金が出てきて、宣伝するのに何が必要だとか。それは分かってなくて当然なんですけど、二十歳かそこらのことですから。とにかく自分のことだけ、今日やらなくちゃいけないことを、やるだけで精いっぱいでした。その頃に比べれば、今はもうちょっと純粋に、お芝居をするのが楽しいなっていうこと。じゃあ、それをもっと楽しくするために、スタッフや共演の織田さん、小手(伸也)さん、中島君、それぞれの方とコミュニケーションをとって、そうやっていけば、もっと楽しめるなっていうことが分かってきた気がします」と話している。

第6話では、甲斐(織田)は、チカ(鈴木)から、日本有数の資産家で、慈善事業にも尽力している内海財団の会長・内海真須美(ジュディ・オング)を紹介される。内海は、轟フィナンシャルが手がけるインドネシアの発電所建設に20億円を投資していた。だが、建設計画が頓挫してしまったため、資金を回収したいのだという。チカは、蟹江貢(小手伸也)と組んで対処するよう甲斐に指示する。

蟹江は、大輔(中島)に轟フィナンシャルの資産をあぶり出すよう命じた。甲斐は、別件が入ったといって大輔を連れ出す。甲斐に相談を持ち掛けてきたのは、リゾート開発会社「アテナリゾート」の藤原一輝(大澄賢也)だった。藤原の娘で大学院生の華名(佐久間由衣)が、社員証を偽造して会社に侵入。会社の口座から1億円以上を別口座に移していた。

同じころ、蟹江は、轟フィナンシャルの経理部長・小堺晴彦(春海四方)と弁護士の毛利徹(小松和重)、アソシエイト弁護士の米倉和博(宮田佳典)と会っていた。小堺が香港に口座を作り3000万円の資金を移したことをつかんでいた蟹江は、彼を厳しい口調で責め立てた。すると小堺は急に体調を崩し、そのまま息を引き取ってしまった。