政府は13日、内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部の平田竹男事務局長(61)が辞任したと発表した。内閣官房参与も同日付で辞任した。平田氏は文科省参与でもあったが、本人の辞意を受け、文科省が同日、依願免職とした。約3年間「RIZAP GOLF」から計400万円以上のゴルフレッスンを無料で受け、レッスンに公用車を使用していたと文春オンラインで報じられていた。

丸川珠代五輪相は10日の会見で、事実関係を「確認中」と繰り返した。野党は11日、国会で合同ヒアリングを開き、問題を追及。平田氏は同日、官邸で取材に応じ「事実関係を確認中」としたほか、公用車使用について「(記憶には)あんまりない」と答えるなど、疑惑は解明されていない。

平田氏は政府の五輪パラ関連事務方トップ。菅義偉首相に近いことで知られていた。新型コロナウイルス感染者激増の中、24日のパラリンピック開幕まであと10日。逆風続きの菅政権が早期幕引きを図った形だ。【近藤由美子】