玉井陸斗選手は、よくやりましたね。五輪の決勝ともなると、次々と難しい技を決めるトップ選手に圧倒されるもの。初めての五輪で、その雰囲気にのまれずに自信をもって飛び込みを続けられたのは、素晴らしい。高さもあったし、入水もよかった。予選は最後の1本で逆転して突破するなど、ここ一発の集中力もたいしたもの。十分に実力は発揮できたと思います。

選手の話を聞くと、今回の水は硬いそうです。水が軟らかいか硬いかは、微妙に影響するもの。特に硬い時は手首への負担が大きくなり、入水も難しくなる。実際に、それでミスしていた選手もいました。玉井選手も苦しんだとは思いますが、大きく影響されていない。そこも、素晴らしい。

すでに、難易度は世界のトップと変わらないレベルです。踏み切りや空中感覚もある。あとは、その正確性を上げていくことです。大切なのは経験。まだ14歳ですから、これから大きな試合にも出て、経験を積んでいくはず。中国選手に勝つには難易度アップも必要になってくるでしょうが、今の技のままでも上位を狙うのは可能です。まだ14歳で、伸びしろしかない。これからが楽しみです。(08、12年五輪代表)