Jリーグが、開幕時期を春から夏にずらすシーズン移行を受け入れない方針を固めたことが19日、分かった。各クラブ代表者による実行委員会が東京・JFAハウスで行われ、春秋制から秋春制への移行について議論。関係者によると、J加盟54クラブ対象の正式調査で約8割が反対を表明していることが村井チェアマンから報告され、移行を目指す日本協会側に対案を提示することで一致した。28日の理事会で承認される。

 シーズン移行は今年2月の実行委員会で議論が再開し、3月にあった日本協会との将来構想委員会で(1)19年から実施(2)22年から実施(3)当面は移行なし、の3案が挙がっていた。日本協会の田嶋会長はリーグ戦の日程を欧州の主要リーグに合わせるメリットを唱えて移行を呼びかけてきたが、J側は降雪地での冬季の試合開催が困難であることなどを理由に慎重姿勢だった。

 それが今回、秋春制を採用しない方向性でまとまった。12月までに最終結論が出る見通し。ここでシーズン移行を見送る場合、今後10年程度は議論を凍結する方針も話し合われている。