鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(35)が23日、都内で現役引退会見を行った。

冒頭で「ラストマッチは8月23日のヴィッセル神戸戦。古くからの友人であるイニエスタ選手との直接対決、それを日本で行えるということで、決めました。神戸には友人のビジャ選手もいます。できることを、すべてを行っていきたい」と話した。

J1第24節サガン鳥栖-ヴィッセル神戸戦(佐賀・駅スタ)で、現役生活に別れを告げることになった。

冒頭「公式にフットボールからのリタイアを表明させてもらう」と話した。8月23日の神戸戦がラストマッチとなる。

21日に自身のSNSで「フットボールのキャリアを終えるときが来た」と現役引退を表明。22日のコンサドーレ札幌戦(アウェー)はベンチ入りしたが出番がなく、試合後はコメントもせず、この日の会見を迎えていた。

18年夏に鳥栖に加入。同年5月には、Jリーグが公式サイトで加入を“フライング発表”してしまうほど、待望の超大物だった。

ただ、昨季チームは残留争いに巻き込まれ、今季はけがもあり、リーグ戦では11試合に出場したが無得点。札幌戦までJ1通算28試合3得点。宝の持ち腐れなのか、単に、トーレスのパフォーマンスがかつてほどではないのか、推定年俸8億円の助っ人にしては、全く物足りない成績。

若くして頭角を現し、まれな才能を持つ点取り屋として、エル・ニーニョ(神の子)の異名を取った。Aマドリード、リバプール、チェルシー、ACミランと名だたるビッグクラブで活躍し、一時代を築いた世界的FW。

無敵艦隊、スペイン代表としてW杯3大会に出場し、10年南アフリカ大会で優勝し世界一にもなった。国際Aマッチ通算110試合38得点と堂々の成績を残した。