元日本代表FW播戸竜二(40)が14日、98年にプロ生活をスタートさせた古巣ガンバ大阪の本拠地パナソニックスタジアム吹田で現役引退を発表した。

G大阪は12日に、14日限定の「1日契約」を播戸と結ぶと発表していたが、引退は公表していなかった。この日のG大阪-鳥栖戦を前にしたセレモニーで、本人が「プロサッカー選手として引退します」とサプライズ発表。プロ生活の最初と最後をG大阪のユニホームで過ごしたことになる。ピッチに登場した播戸は「元気ですかー!」から始まり、「1、2、3、バーン!!」で締めた。

播戸は昨季限りで琉球を退団し、今季はフリーの立場でサッカー解説などを行っていた。今後について監督、コーチの現場より、チーム運営などの経営側への興味を示した。「Jリーグのチェアマン、(日本サッカー)協会なら会長。日本サッカーを動かせる立場になってほしいと思われる人材に。ただ今は知らないことばかり。だからこそビジネスやマネジメント、いろいろと学びたい」。

ビデオメッセージでJ2横浜FCのFW三浦知良(52)も登場し、「バンちゃんとはヴィッセル神戸でプレーしたことが思い出になっている。これからもバンちゃんらしく全力で、サッカー界を盛り上げてほしい」。播戸は異例ともいえるG大阪の対応に「こういう場を与えてくれて感謝しかないです」と話した。