連覇を狙う鹿島アントラーズは、アウェーゴール差で準々決勝敗退が決まった。敵地での第1戦をスコアレスドローで終えて迎えたこの試合では、前半40分に先制点を献上。後半6分にMFセルジーニョの得点で追い付いたが、勝ち上がるために必要だったあと1点を最後まで奪えなかった。

試合後、大岩剛監督(47)はひたすら反省の弁を述べた。「非常に、敗退は責任を感じます。痛みを感じます。サポーターの皆さんを非常に悲しませる結果だったので、非常に痛みを伴います」。それでも後半は一方的に攻め立て、チャンスを作った選手たちを「後半の姿勢、アクションは評価できるプレー内容でした」とねぎらった。

右サイドでハードワークしたDF小泉は「クロスを上げるにしても、低いボールのほうが相手はイヤだったかな。もうちょっとサイドで工夫が必要だった」と振り返った。負傷明けで途中出場のFW相馬は「アシストもしていない、シュートも入っていない。最後のプレーの精度が高くないと、それまで良いプレーをしても意味がない」。MF永木も「ビルドアップのところはうまくいっていた。最後の精度だけ」と話した。どんなにボールを持っても、相手ゴールに迫っても、シュートが入らなければ勝つことはできない。残された国内の3タイトル奪取へ向けて、ひとつ課題が見えた試合だった。