【チェンマイ(タイ)16日=西塚祐司】北海道コンサドーレ札幌のFW鈴木武蔵(25)が、2年連続のチーム公式戦1号を狙う。Jリーグは16日、20年のルヴァン杯の日程を発表した。今季の公式戦初戦は2月16日のアウェー鳥栖戦となった。鈴木は直近3戦3発と好相性の鳥栖からゴールを奪い、シーズンに弾みをつける。

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景気づけの一発を決める。今季の公式戦開幕となるルヴァン杯まであと1カ月。対戦カードも決まり、タイキャンプで汗を流す鈴木の気持ちは徐々に高まっている。今季は東京五輪のためリーグ戦よりルヴァン杯が先に開幕する。「不思議な感じ。今は日々の練習で精いっぱいだけど、1戦1戦しっかり戦っていきたい」と表情を引き締めた。

勝利に導くゴールを狙う。昨年はリーグ戦第2節のアウェー浦和戦でチーム公式戦1号を決めた。ストライカーとしては1試合でも早く目に見える結果を残したい。この日でキャンプは3日目。8対8の対人練習ではシャドーを想定した位置に入り、軽快な動きでアピールしている。

ルヴァン杯1次リーグでは鳥栖、広島、横浜FCと同組となった。開幕戦の相手、鳥栖とは相性が良い。リーグ戦で長崎時代の18年にゴールを挙げ、昨年は2戦2発。「良いイメージはある。今年も決めることができれば」。横浜FCには13年ぶりにJ1で戦う日本サッカー界のキング、カズ(三浦知良、52)もいる。気持ちは自然と上がってくる。

昨年、ルヴァン杯では6試合7得点で自身初タイトルとなる得点王に輝いた。だが決勝はPK戦で惜しくも敗れ、笑顔はなかった。目標のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場に加え、カップ戦のタイトルを狙う上でも今季の初戦は重要となる。「悔しい思いをした。今年もしっかり勝ち上がって、去年以上に点数を取って、またあの舞台に立ちたい」。シーズンに弾みをつけるためにも、開幕ゴールを決める。