日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(62)が26日、新型コロナウイルスの影響を考慮し、27日から3月15日までに予定されているJFA関連のイベントや会議を原則中止にすることを発表した。

東京・文京区内のJFAハウスで報道陣に対応。24日に発表された新型コロナウイルス感染症対策専門家会議での「これから1週間~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる」という政府見解を受けて昨日から話し合いを進め、この日午前に実施した緊急会議で決定した。田嶋会長は「明日から3月15日まで、JFAが関わるすべての会議、イベントについて必要性を再検討した。そのうえで原則延期、中止とします。いろんな意見もあり、いろんなことは考えたのですが、この1、2週間、日本全体が踏ん張れるか。この1、2週間が抑える時だということで、その指針も踏まえた上で準じてやりたい」と説明した。

今回の決定の対象外となるのは、親善試合シービリーブス杯(3月6日開幕、米国)に参加するなでしこジャパンなどすでに決定済みの海外遠征と、3月29日の理事会と評議員会。3月7日に予定している国際親善試合U-20女子日本代表-同ドイツ女子代表(埼玉)の実施に関しては無観客試合も検討しつつ、ドイツ協会と埼玉県と協議を重ねてから決定する。また、JFA職員も期間中は原則在宅勤務とし、JFAハウス内の日本サッカーミュージアムも休館する。

3月下旬に予定されている五輪世代のU-23(23歳以下)日本代表の国際親善試合2試合(3月27日同南アフリカ戦、同30日同コートジボワール戦)については、南アフリカ代表からは来日を取りやめる意向を文章で通知されている。田嶋会長は「全ての選択肢を持っていますし、対応できるようにしたいと思っている。来月末から逆算して、ここまでで(どうするかを)決めればというデッドラインは出していきたい」と説明し、現時点では不透明な状況のまま。3月26日のW杯アジア2次予選ミャンマー戦(豊田)と同31日モンゴル戦(モンゴル)については「FIFA(国際サッカー連盟)AFC(アジアサッカー連盟)もしっかりと検討しているということなので、そこに準じていきます」と語った。