セレッソ大阪のMF坂元達裕(23)が7日、大阪市内での練習後、オンラインで取材に応じた。J2モンテディオ山形から移籍した今季、ここまでレギュラーの座を確保して、開幕8試合1得点。9日はホームでFC東京と対戦するが、相手はジュニアユース時代に在籍した古巣になる。

「東京は中学の頃、お世話になったチーム。そこでユースに上がれなく、悔しい思いで高校(前橋育英)、大学(東洋大)とやってきたので、大切な試合になるという気持ちが強い。成長したところを、いい意味で見せつけたい」

東京のMF安部柊斗(22)はジュニアユース時代の1学年下。安部はユースからトップに上がれず、明大を経由して今季、東京とプロ契約を結んだ新人だ。

「そんなに中学時代は絡みがなかったが、明大時代は中心になって、引っ張っていたので素直にすごいと思う。大学の時から守備で相手をつぶせて、運動量もあった。攻守につなげていける選手」。1学年先輩になる坂元だが、警戒心を忘れなかった。

7月26日アウェー鳥栖戦でJ1リーグ戦で初得点を記録した坂元は「ここ数試合で得点に絡めてきて、自分にとっても自信になっている。これからどんどん結果を残し続けたい」。

山形では昨季、プレーオフまで進みながらJ1には昇格できなかった。チームの主力にはなったが、目標は達成できなかった。

「今年はJ1の優勝に貢献したい。このぐらいではまだまだ。(長所の)ドリブルは通用している実感はあるし、足りないのはロングシュートやスルーパスでつなげること」。冷静に自己分析し、東京からの勝利を狙う。【横田和幸】