帝京長岡(新潟)は富山第一との乱打戦を4-3で制し、2連覇を達成した。

2点リードを追いつかれた3-3の後半ロスタイム。後半途中出場のMF浅井隼大(2年)がMF山村朔冬(3年)の左クロスを頭で合わせ、決勝点を奪った。山村は1得点2アシストで、2年生主体のチームをけん引した。今大会、多くの主力を温存しながらも3試合で13得点を奪う攻撃力を見せつけ、7月に開幕するインターハイ(北海道)へ弾みをつけた。

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ダイナミックかつテクニカルに両足を使いこなす山村がチームの4得点中3得点に絡んだ。1-1の後半4分、浮き球パスでFW安野匠(2年)のゴールをお膳立て。同16分には豪快な左足ミドルを突き刺した。3-1から追いつかれた後半ロスタイムには左サイドから右足でピンポイントクロスを浅井の頭に合わせ、決勝点を演出した。右利きの山村は「左足は小さい頃から蹴っていて得意。しぶとく勝ちきってインターハイに向かえることは収穫です」と話した。

この日午前の松商学園(長野)との準決勝も先発出場し、4-0勝利に貢献。約3時間後の決勝も左MFの位置から決定機を作った。県総体制覇メンバーのFW堀颯汰(3年)GK小林脩晃(2年)ら主力8人は温存のためベンチ外となり、今大会はチーム力底上げのために2年生が多く起用された。そんな中、不動のレギュラーでもある山村は今大会フル回転し、正確なパスでチームメートの特長を最大限に引き出した。

チームは3戦13得点も「チャンスの回数に対して得点数はまだまだ。もっとこだわりたい」と山村。決勝で2点リードを追いつかれたことも反省点に挙げるが、ここまで出番の少なかったメンバーをけん引して北信越連覇は自信になる。インターハイに向けては「全得点にかかわりたい。まずは初戦に勝って勢いをつけたい」と頼もしかった。【小林忠】

○…後半16分から出場の身長165センチの浅井が今季公式戦初ゴールとなる決勝点をヘディングで奪った。「うまくDFの前に入れた。準決勝では足をつって途中交代していたので悔しさを晴らせた」。富山県出身で3歳上の兄泰之さんは富山第一でプレーしたが「サッカーに魅了された」と帝京長岡に入学。インターハイには「スピードを生かしてゴリゴリ勝負したい」。