日本代表に初招集されたC大阪のDF毎熊晟矢(25)が、今季2度目の3連勝となる3-0の勝利に貢献した。選出後初の試合となるホーム川崎F戦に先発。「和製ハキミ」と呼ばれる規格外の右サイドバック(SB)は、後半7分の先制点(オウンゴール=O・G)の起点となる縦パスを供給。チームを6位から4位へと浮上させ、3日にドイツへと旅立つ。
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三笘や前田ら既に日本代表の中心になった97年生まれ組から、遅れてきたスター候補が誕生した。勝利に貢献した毎熊は「勝てたので気持ちよく代表に行ける。優勝を目指すが、1つ1つ勝っていく」と、暫定首位の横浜に勝ち点5差に迫った4位浮上を喜んだ。
後半7分、自陣で毎熊が左足でMF喜田に縦パスを供給し、先制点となるO・Gへと結びつけた。「あそこで前につけることが大事。常に前を見ていた」と胸を張る。右サイドから縦横無尽に中央へも進入。香川に次ぐ、約10・9キロの総走行距離で常に得点も狙い、モロッコ代表DFハキミのように万能型で規格外の存在感を示した。
桃山学院大時代は全日本大学選抜に入るも、金メダルを獲得したユニバーシアード代表に残れなかった。だから「代表経験なし。世代別代表にもかすらなかった」。プロ入り1年目のJ2長崎でFWから右SBに転向し、人生を変えた。
小菊監督は毎熊の存在を現代サッカーの申し子といい、「最終ラインから試合を作りながらゴール前にいく。代表でさらに成長してほしい」とエール。代表活動前最後の一戦で、愛称マイクこと毎熊が強烈な輝きを放った。【横田和幸】
◆毎熊晟矢(まいくま・せいや)1997年(平9)10月16日生まれ、長崎県出身。東福岡3年時はFWとして総体と選手権で全国2冠。桃山学院大では全日本大学選抜入り。20年にJ2長崎入団、右SBに転向。22年にC大阪移籍。J1通算52試合4得点(今季24試合1得点)。179センチ、69キロ。



