ヴィッセル神戸が10代の2人の活躍もあってアビスパ福岡に勝利した。

この日は19歳のDF山田海斗がセンターバックで初先発。前節退場した主将のDF山川哲史が出場停止となった一戦でチャンスをつかみ、堂々としたプレーで勝利に貢献した。

MF武藤嘉紀に「昨日の紅白戦から緊張していて、顔も真っ青だった(笑い)」と明かされるほどの状態で臨むことになったが、192センチの長身DFは、マッチアップした元イラン代表FWシャハブ・ザヘディ相手にも堂々としたプレーを披露。「(競り合いの)1本目は負けてしまったけど、そこから改善してうまく対応できた」と手応えをつかんだ。コンビを組んだDFマテウス・トゥーレルやGK前川黛也の声かけにも助けられながら90分ピッチに立ち続け「ずっとアカデミーの頃からこのスタジアムでファンに勝利を届けることを目標にやってきた。この1試合が経験できて良かったと思えるように、これからの日々の練習が大事」と話した。

後半開始から出場した18歳のMF浜崎健斗も多くの見せ場を作った。

ピッチに立って早々の後半4分にペナルティーエリア内でFW小松蓮とのワンツーからゴールに迫ると、同15分には小松のゴールを呼び込むパスで起点となった。中盤から右ウイングにポジションを移した後の同32分には、左からのボールを左ボレー。たたきすぎたボールはバウンドしてバーに弾かれたが、積極果敢にゴールを目指すプレーで観客を沸かせた。

昨年から続くアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では「52」を背負うが、百年構想リーグでの背番号は「28」。将来の目標に日本代表の10番を掲げる浜崎は「2+8(=10)です」と、憧れの番号を意味する番号に変更した。神戸で10番をつけるFW大迫勇也にはまだ遠慮するが「いずれは10番をつけるために、今の背番号でできるだけ結果を残したい」。その思い通り、この日も魅力的なプレーでファンを喜ばせた。

浜崎は1学年上で神戸U-18から一緒にプレーしきた山田との同時出場に特別な思いを抱いた。「ノエビア(スタジアム)で一緒に(ピッチに)立てたことはとてもうれしい。これからも一緒に出て、やっぱヴィッセル神戸で若い選手がどんどん活躍していきたい」。神戸アカデミーが生んだ10代の至宝たちが、山川や佐々木といった先輩を脅かすような活躍に意欲を見せた。