陸上の日本選手権(7月4~6日、東京・国立競技場)で、郡菜々佳(28、サトウ食品新潟RC)に女子円盤投げと砲丸投げの2年連続2冠が懸かる。特に、メインにしている円盤投げは世界選手権東京大会(9月13~21日、国立)代表入りが目標。自己ベストで日本記録の60メートル72を更新し、ステップにするつもりだ。
「プレッシャーはない」
郡は淡々と、力強い口調で言い切った。今回の日本選手権は円盤投げの2連覇と「円盤投げに生かすため」に取り組んでいる砲丸投げの5連覇への期待は大きいが「自分の中の最低レベルが上がっている感じ」と不安要素はない。
虎視眈々(たんたん)と狙うのが、円盤投げで19年以来となる世界選手権出場だ。日本選手権を自己ベストで連覇すれば、ランキングで開催地枠に入る可能性がある。今季のベストは兵庫リレーカーニバルでの58メートル81。昨年の日本選手権の優勝記録58メートル20を超えた。昨年8月、九州共立大の競技会で自身の持つ日本記録59メートル03を更新し、日本人女子初の60メートル台、60メートル72をマークした。上昇気流は弱まってはいない。
「右も左も分からず、出られただけ」という6年前とは、メンタルは全く異なる。「世界の選手を見ても胸を張れる」。前回出場の後からパーソナルトレーナーとともに体づくりも進めてきた。ここまで、けがなく万全に近い状態で過ごせている。フォームの構築も実になってきた。成果も、数字に表れている。自己ベスト更新で世界へ-。「自信がある」と強くうなずいた。【斎藤慎一郎】
◆郡菜々佳(こおり・ななか)1997年(平9)5月2日生まれ、大阪府出身。東大阪敬愛高3年時にインターハイで女子円盤投げ、砲丸投げの2冠。九州共立大に進み、16年アジアジュニア陸上女子砲丸投げ優勝、円盤投げ2位。19年の九州共立大競技会で、当時の女子円盤投げの日本記録となる59メートル03をマークした。同年、世界選手権ドーハ大会の女子円盤投げに出場。22年にサトウ食品新潟アルビレックスRCへ加入。172センチ、80キロ。

