昨年9月の世界選手権東京大会代表の田中佑美(27=富士通)が、自己ベストに100分の1秒に迫る12秒81(向かい風0・9メートル)の好タイムで日本人トップの2位に入った。
優勝したアリア・アームストロング(米国)には0秒06及ばなかったが、同じ世界選手権代表の3位福部真子(日本建設工業)、4位中島ひとみ(長谷川体育施設)に先着した。
レース後、田中は「正直、昨日も今日も出られるか分からない中でのレースだった」と明かした。世界選手権前から続くアキレス腱(けん)の痛みは今もあるが「休んで治るものでもない。試合前にMRIなどで腱自体に損傷がないことを確認した上だったので、気にせずに走った」という。
そんな逆境の中での12秒81には「今日はアキレス腱対自分の戦いだった。集中して1回も踏み外さず最後まで走り切るのを意識したので、いい意味での脱力に表れたのでは」。故障を抱えながらも冬季トレーニングでは上半身の肉体改造に取り組むなど己と向き合ってきた。「これからも続くと思うけど、めげずに向き合いながら走りたい」と前を向いた。

