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今泉清のひとり言

「練習ではできた」では意味がない/今泉清が語る

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 ミスで負けた。日本にとって、残念な試合だった。前回の対戦で敗れたイタリアは気合が入っていた。底力を見せてきた。日本は相手の勢いに押されて、肝心なところでミスをした。試合終了間際、逆転トライを狙って攻め込みながらも最後はミスで終わった。象徴的なシーンだった。

イタリアに惜敗し、肩を落とす日本フィフティーン(撮影・上田博志)
イタリアに惜敗し、肩を落とす日本フィフティーン(撮影・上田博志)

 ミスしたエリアや時間帯も悪かった。後半追い上げて「行ける」と勢いついたところで、相手に連続でPGを与えた。結果的にあれがなければ勝てていただけに、もったいないペナルティーだったと思う。しかし、ミスをするのも実力。勝つチームはしないものだ。

 試合に勝つ「勘どころ」が分かっていない。タフなゲームの経験が足りないからだろう。この日は、タックルが高くなって反則をとられた。練習では低くタックルできるが、試合になって相手のプレッシャーに受け身になると、それが保てなくなる。もちろん、気持ちの中では「低く」と思っているはず。しかし、心と体が一致していない。

 エディ・ジョーンズ前日本代表監督は「練習のための練習はするな。練習は試合のように」と言った。練習から常に試合を意識していないと、練習通りのプレーはできない。「練習ではできた」では意味がない。試合でやるための練習なのだから。

 今日の試合は、いい経験になる。これを経験にしなければいけない。姫野がいい形を作りながらも相手にボールを弾き落とされ、ノックオンをとられた場面があった。国内の試合なら平気でも、テストマッチ、それもイタリアのような国が相手ではボールを相手に見せた時点でやられる。それを実戦で感じることが、経験になるのだ。

後半40分、右端に飛び込みトライを決めるラグビー日本代表FB松島幸太朗(撮影・上田博志)
後半40分、右端に飛び込みトライを決めるラグビー日本代表FB松島幸太朗(撮影・上田博志)

 勝てない試合ではなかった。惜しかった。選手もそう思っているに違いない。だからこそ、敗戦を次にどう生かすか。ジョージア戦に向けて、修正すべき点は修正しなければならない。(ニッカンスポーツ・コム/コラム「今泉清のひとり言」)

 ◆今泉清(いまいずみ・きよし)1967年(昭42)9月13日、大分市生まれ。6歳で競技を始め、大分舞鶴ではフランカーで高校日本代表。早大でBKに転向し、独特のステップ、大胆なプレーにプレースキッカーで活躍。87年日本選手権、89年大学選手権優勝。90年早明戦では終了間際に奇跡的トライで引き分けた。ニュージーランド留学後、サントリーで96年日本選手権優勝。95年W杯南アフリカ大会日本代表でキャップ数8。早大、サントリーフーズでコーチを務めた。

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