フィギュアスケートソチ五輪男子金メダル羽生結弦(22=ANA)、トリノ五輪女子金メダル荒川静香さん(35)が16日、仙台市内で行われたフィギュアスケートモニュメントの除幕式に出席した。

 仙台市内の「五色沼」は日本のフィギュアスケートの発祥地とされており、男女ペアのスケーターの像と碑が立っている。今回はさらに、仙台ゆかりの金メダリスト2人の偉業を記念し、地下鉄国際センター駅前にモニュメントが設置された。2枚のガラス板には、羽生のショートプログラム(SP)「パリの散歩道」のフィニッシュポーズ、荒川さんのイナバウアーをする姿、それぞれの五輪の名場面が刻まれた。

 羽生は「フィギュアスケートの競技はいつまでもずっと続けられるものではない。技術的、体力的な問題もあり、いつかは引退がくるのだと思います。ただ、こういったモニュメント、僕らの演技、音楽、そういった記録はいつまでも後世に残り、歴史として語り継がれるのだとこの場にいて感じました」と思いを語った。また「五輪の金メダルは、競技人生で最高峰といえるものかもしれませんが、僕にとっては通過点」とし、「このモニュメントを見ることによって、仙台から新たな金メダリストが生まれることを心から願っています」と“羽生2世”の誕生に期待を寄せた。

 荒川さんは「五色沼の碑の設置した時にも立ち会ったが、まさか(自分の)モニュメントを立ててもらえる日が来るとは思わなかった」と感激し、羽生と同様に「今後もこの仙台から活躍する選手が育ってくることを願っています」と、後輩たちへエールを送った。