関西ラグビー協会は25日、京都市左京区の世界遺産「下鴨神社」で、5月2日にニュージーランド(NZ)学生代表がハカ(ウオークライ)を奉舞すると発表した。

 強豪国であるNZ学生代表は、同3日に、京都・西京極陸上競技場で関西学生代表と戦う。同国代表「オールブラックス」が試合前に披露する民族舞踊の「ハカ」は、手をたたき、足を踏みならしてさけぶことで自らの力を誇示し、相手を威嚇する儀式として知られている。2日は午前11時に下鴨神社に到着し、雑太社を参拝。その後ハカを奉舞する予定だ。

 下鴨神社は「日本ラグビー発展の地」「関西ラグビー発祥の地」として伝わっている。境内にある「糺(ただす)の森」には、自然石の石碑があり「第一蹴の地」という表記がある。

 1910年(明43)9月、日本で唯一のラグビー部があった慶応義塾の真島進が、親戚で京都・旧制三高(現京都大学総合人間学部)の生徒だった堀江宇吉と同地で楕円(だえん)球を用いて練習。翌1911年(明44)、両校が日本人同士で初めて正式な試合を行った。

 17年5月に行われた19年ラグビーW杯日本大会の組み合わせ抽選会前には、出場各国のヘッドコーチら関係者も下鴨神社を参拝。今回のハカの奉舞も観覧が可能となっている。