全国高校ラグビー大会(27日開幕、大阪・花園ラグビー場)の組み合わせ抽選会が5日、大阪市内で行われた。

悲願の日本一を狙うシード校の京都成章は1回戦で米子工(鳥取)との対戦が決定。湯浅泰正監督(56)はこの日、同校グラウンドでの練習を前にフィフティーンに気合を入れた。

湯浅監督は「みんな、自分らは“できると思う”と思ってるやろうけど“思う”じゃダメ。何ができるか。具体的に決めて、やっていこう」と大きな声でハッパをかけた。

08、09、14年度大会に花園で4強入りしたが、その壁を破れずに来た。日本一へ。同監督は今年のチームを「可能性はあります。ただ、全体的にのんきというか、ムラがあると言うか…」と苦笑いで評価した。

コロナ禍で桐蔭学園、東海大大阪仰星と手合わせができなかったが、東福岡には1勝1敗。御所実、関西学院、石見智翠館、常翔学園、中部大春日丘、尾道らと有力校と練習試合を重ねた。「登録メンバー30人の誰が出ても遜色ない。こういうチームは珍しいです」と、手応えを感じている。

シード校だが、今大会は1回戦から登場する。湯浅監督は「その方がいい。2回戦からだと、1回戦に勝った勢いのあるチームと当たるけど、それがない」。勝ち抜けば、1回戦から決勝戦まで6試合。今年こそ-の思いで京都成章が花園に登場する。