陸上男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した日本がつないだ緑のバトンが、記念として日本陸連に贈られることが20日、分かった。日本陸連が事前に国際陸連に依頼し、大会組織委員会の厚意で贈呈されることになった。08年北京五輪はアンカーの朝原宣治が銅メダル獲得に喜び、バトンを放り上げて「行方不明」になった。その経験を踏まえて、今回は事前に手配。展示などは今後検討される。

 リレーメンバーの山県亮太(24)飯塚翔太(25)桐生祥秀(20)ケンブリッジ飛鳥(23)はレースから一夜明け、五輪スタジアムでメダルセレモニーに出席。ボルトらと無数のフラッシュを浴び、飯塚は「感動しました」と喜んだ。

 表彰式前にはリオデジャネイロ市内で会見に臨んだ。打倒ジャマイカの可能性を聞かれ、桐生は「ジャマイカとは、個々のレベルが違う。全員が速くなって、勝負したい。東京五輪まで、4年しかないのでしっかり強くなりたい」と話した。

 帰国後にしたいことを聞かれると、山県は「帰って父と釣りにいきたい」。飯塚は「高級肉をフォークで刺して、かぶりつきたい」。桐生は「抹茶が好きなので、抹茶のケーキをがっつきたい」。ケンブリッジは「サングラスを買いにいきたい」。帰国後は「プチ祝勝会」として、最年長の飯塚がよく食べている馬刺しを4人で食べにいく約束をしたことも明かした。