東京五輪アーチェリー女子日本代表の中村美樹(28)が11日、所属先のハードオフ(新発田市)が主催する「第12回ハードオフ杯選手権アーチェリー大会兼新潟県障害者スポーツ大会」の開会式に出席し、冒頭であいさつを行った。

約100人の競技参加者にエールを送った後、初の五輪出場には「緊張すると思いますが、金メダル獲得を目指します。テレビを通し、熱い声援よろしくお願いします」と決意を示した。

山形・鶴岡工高出身の中村は日体大から15年にハードオフに入社。今年の3月21日に行われた五輪代表最終選考会で2位に入り、代表に内定した。4~5月はフォームを崩したというが、6月に地元の鶴岡市に戻り、高校時代から指導を受ける野崎剛コーチ(56=鶴岡南高教諭)の指導のもと、コンディションを整えた。「いい感覚を取り戻せた。本番まであと2週間。1試合1試合を楽しみたい」。

初の大舞台には鮮やかな東京五輪仕様のネイルで臨む。「友人がしてくれました。応援を力に変えたい」。中村は11日に東京に移動。23日の競技開始に向け、ナショナルトレーニングセンター(東京・西が丘)での最終合宿を経て、選手村に入村する予定となっている。【小林忠】