東京オリンピック(五輪)陸上男子3000メートル障害代表の三浦龍司(19=順大)が8日、オンラインで会見した。

日本選手権では途中で転倒しながら、自身の日本記録を塗り替える8分15秒99で優勝した2年生。残り1カ月を切った大舞台へ向け、「日本記録更新、決勝進出の2つを最優先の目標に頑張っていきたい。(五輪に)大学生でチャレンジできるのは楽しみ。戦いながら、吸収できる部分はしていきたい」と話した。

男子3000メートル障害は国内でも人気の種目とは言いがたい。そのイメージを少しでも変えたい気持ちを持っている。昨季はハーフマラソンでU20日本記録を更新している三浦は「長距離の中でも3000メートル障害は認知度が低いので、3000メートル障害に対する意識の変化を生み出せる走りをしていきたいと思います」と語った。

ちなみに3000メートル障害は、その距離を走る間に障害物(高さは男子91・4センチ、女子76・2センチ)を28回、池のような水濠を7回越えていく。各周に5回の障害物があり、その4番目が水濠であることがルール。水濠以外の4つの障害物は移動式。手をかけて越えてもいいが、外側を通ったり、下をくぐったりするのはは禁止。五輪の日本勢最高は72年ミュンヘン五輪の小山隆治で9位になる。