男子400メートル予選で、ジャマイカ人の父と日本人の母を持つウォルシュ・ジュリアン(24=富士通)が4組を走り、46秒57の6着で準決勝進出はならなかった。

ジュリアンは前半から走りに精彩を欠き、大きく遅れてのフィニッシュ。各組3着以内(計6組)と記録上位6選手の合計24選手が準決勝へ進む中、本来の走りをまったく披露することはできなかった。

昨季から負傷続き。6月の日本選手権も左腓腹筋腱(ひふくきんけん)損傷で欠場するなど、難しい状況で迎えた五輪だった。

レース後は「足の状態は大丈夫だけど、その影響で調整がうまくいかなかったのかな」と悔しがった。競技後はすぐに24年パリ五輪に向けて気持ちを切り替え、「速い選手と一緒に走れたのは宝だと思う。次の五輪ではそういう人たちと肩を並べて走りたい」と前を向いた。