サニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)は21秒41の2組最下位、6着で準決勝進出はならなかった。「50から100のカーブの切り替えが全然できず、置いていかれた。オリンピックというより、普通に自分が全然ダメだった」とうなだれた。

これでサニブラウンは男子400メートルリレーの出場も厳しくなった。6月の日本選手権は100メートルで6位、200メートルは棄権。リレー侍として、起用されるには、五輪の200メートルでアピールする必要があったが、結果を出せなかった。

100メートルで9秒97、200メートルで20秒08と、ともに日本歴代2位の記録を持つが、今季は故障もあって本調子に遠い状態。5月31日の競技会の男子100メートルに19年世界選手権以来1年7カ月ぶりのレースに出場したが、結果は追い風3・6メートルの参考記録ながら、10秒25。6月の日本選手権100メートル決勝でも10秒29と不発。100メートルで代表を逃したが、19年に五輪参加標準記録を突破していた200メートルの代表にはなった。

この日は、19年日本選手権以来、約2年ぶりの200メートルだった。