東京五輪陸上の男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希(23=旭化成)が16日、浜松市役所の鈴木康友市長(63)を表敬訪問し、結果報告とともに「地元の多くの声援が苦しい時に後押ししてくれた」と感謝を述べた。市スポーツ特別賞を授与され、地元特産の天竜杉で作られた「木(き)メダル」に笑顔を見せた。

同賞の受賞は11人目(17回目)となる。2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの男子走り幅跳びで銀メダル、男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した山本篤(39)は5回受賞していて、「名誉ある賞で光栄。先輩方のように何度も賞をいただけるよう頑張りたい」。鈴木市長から「3年後(のパリ五輪)は金を目指して」と激励されると「(今回の結果に)満足することなく飛躍したい」と誓った。

レースでは暑熱対策に重点をおいた。会場の札幌市は湿度こそ高くなかったが、気温は30度近くになり、「(体を)冷やすことと水分補給を徹底した」と振り返った。今後は来月下旬の全日本実業団対抗選手権に向けて調整を進める。「三重国体にも出られるよう準備し、来年の世界選手権でも選考会から頑張って良い結果を残したい」と意気込んだ。【倉橋徹也】