東京五輪に臨む侍ジャパンの山崎康晃投手(28)が“ブルペンリーダー”を買って出た。

20日、仙台市内の楽天生命パークで一般非公開で行われている強化合宿でブルペン入りした。稲葉監督就任時からメンバー常連の右腕は「環境に関しては少なからず経験を重ねてここまでこれた自信もあるので、周りがおどおどすることなく、みんな自分の100%を出せるような環境作りにしっかり努めていきたいなと。特にブルペンではそういう雰囲気の中で皆さんが100%に近い実力を出せるように環境を整えていきたいです」とチームでの役割を自覚した。

24日の楽天との強化試合での登板が内定。本番までの数少ない実戦登板の場で最終調整に入る。19年プレミア12では守護神を任されて、世界一を決める胴上げ投手を担った。「自チームでも今、守護神とは違う場所で投げてますし、日本代表に招集されて金メダルをとるために僕のできることを精いっぱいやっていきたいと思っているので、(投げる)場所に関しては任せていただいたところでしっかり腕を振って、結果的に金メダルになれるように。中の方でちゃんと軸をもって、チームの中で引っ張っていけるような存在になっていきたいと思います」と持ち場を問わずチームへの貢献を最優先する。

悲願の金メダルをかけた決勝の舞台は本拠地・横浜スタジアムで開催される。「とくに決勝の横浜スタジアムは狭いので、とにかく自分の使えるストライクの幅を広げていくというところと、とにかく強気でいける、しっかり調整した段階でのチェックは必ず忘れないようにしていきたいですね」と見据えた。