ソフトボール女子日本代表・札幌市出身の山本優内野手(32=ビックカメラ高崎)が中学時代に所属していた女子軟式野球チーム「札幌シェールズ」の監督で、選手兼監督としてプレーしていた01年から、3年間、山本とともに過ごした恩師の竹中揚子さん(47)がエールを送った。

竹中さんは、日本代表として金メダルを狙う教え子の姿に「誇りに思います。身近にそういう人がいると、すごく勇気をもらえる」と感慨深い。当時から山本の持つ高い能力に驚かされた。「肩が強いので最初はセンターを守ってたのですが、内野の動きもピカイチで、キャッチャーもやったり」と振り返る。打撃も、スイングの速さや打球の飛距離は群を抜いており「化け物みたいな、怪物みたいな選手でした」と笑いながら当時を思い返す。

山本は今や世界屈指のスラッガーに成長。21日の五輪1次リーグ初戦、オーストラリア戦には4番として出場した。初打席で同点適時打を放つと、5回には、コールドを決める2点本塁打。竹中さんは「すごく落ち着いていて勝負強いなと改めて感じました」と喜んだ。「次戦からも持てる力を世界の舞台で、ぶつけてほしい」。世界の頂点に立つ山本の姿を竹中さんは待っている。【山崎純一】