日本がメキシコに競り勝ち開幕2連勝とした。

21日の初戦オーストラリア戦に続き、上野由岐子(39=ビックカメラ高崎)が2試合連続で先発。7月22日が39回目の誕生日でバースデー登板となった日本のエースは、112~113キロのストレートと105キロ前後のライズボールを投げ分けて三振を量産。4回に3連続三振を奪うなど前半から力投を見せた。

日本は2回裏に二刀流の藤田倭(やまと、30=ビックカメラ高崎)が、オーストラリア戦に続く2試合連続となる左越えソロを放って1-0と先制したが、上野は5回表1死走者なしから、センター越えのソロ本塁打を浴びて同点とされた。日本はすぐに5回裏に我妻悠香(ビックカメラ高崎)の左越ソロで2-1と勝ち越したが、7回に無死1、3塁のピンチから中前適時打を浴びて再び同点とされた。ここで上野は降板。続く左腕の後藤希友(20=トヨタ自動車)が後続を抑えて、試合は延長戦に突入。8回裏に日本が決勝点を入れて3-2で開幕2連勝とした。

上野は「立ち上がりは昨日の反省を生かして投げることができた。いい形で締めることができなくて残念ですけど、自分にとってもチームにとっても大きな2勝」と話した。上野をリリーフして勝利に貢献した後藤は「チームを信じて投げることができた。この経験を生かしていきたい」と大きな自信になったようだった。

◆日本の1次リーグ展望 6チーム中、上位2チームが決勝へ進出する。そのため目標とする金メダル獲得には、1次リーグは全勝、もしくは1敗までしか許されない。2敗となると他チームの結果待ちとなる。そのため最終戦で対戦する最大のライバル米国との対戦までは、全勝をキープすることが大前提となってくる。世界ランキングでは米国が1位、日本は2位。25日の第4戦で対戦する同3位のカナダ戦が、金メダルへの1つのポイントとなりそうだ。