日本がイタリアを5-0で破り、3連勝とした。DP(指名選手)兼投手で1回から今大会初登板の藤田倭投手(30=ビックカメラ高崎)が、投手としては3回途中降板も、3試合連続となる3点本塁打を放ち、打撃で貢献した。

藤田の後を受け継いだ後藤希友(みう)投手(20=トヨタ自動車)が5回1安打、9三振、無失点と好救援。日本は25日のカナダ戦に勝てば、銀メダル以上が確定する。

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6回表1死一、三塁。二刀流藤田は、投球の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように豪快に振り抜いた。初球の低め直球をすくい上げ3戦連発。笑顔で仲間と抱き合った。「たまたまだけど、状態がいいのは確か。振れている分、いい角度で上がっている」と喜んだ。

3戦目でようやく「リアル二刀流」の解禁だった。上野、後藤が活躍する中「早く投げたい」と望んでいた。2回まで1安打無失点。3回先頭打者に二塁打を浴びたところで無念の交代。「マウンドに立てて良かった。悪くはなかった」と前向きに捉えた。宇津木監督も「いいボールが(ストライク)取ってもらえなかっただけ」とかばった。

投手に重点を置くが、所属チームでは主力を打つほど、期待されている。「二刀流は打たれても自分で取り返せる」。言葉通りの結果を残し、流れをバットで引き寄せた。

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