悲願の金へ-。ソフトボールの日本は27日、米国との決勝に挑む。

すでに決勝進出を決めて臨んだ26日の1次リーグ最終戦は、宿命のライバルに1-2のサヨナラ負けを喫したが、メダルの色は最後に決まる。米国のモニカ・アボット、キャサリン・オスターマンの両投手は難攻不落で、チーム防御率は0・00。1点が大きな意味を持つ最終決戦に、上野由岐子投手(39=ビックカメラ高崎)が競技人生の全てをぶつけて登板する。

決勝戦の前に、ソフトボールの用語と豆知識をご紹介。

<観戦に役立つソフトボールの用語集と豆知識>

▽DP 「DESIGNATED PLAYER」の略で、日本語で言うなら「指名選手」となる。基本的には打撃専門の選手。しかし、野球の「DH」と違うのは、守備にも就ける。

▽リエントリー ソフトボールはスタメンだった選手は、いったん試合から退いた選手も、1度だけ再出場できる。ただし、その場合、自分の元の打順を引き継いだ選手と交代しなければならない。

▽テンポラリーランナー 「2アウト」&「捕手が走者」の条件がそろった時、発生。“臨時代走”のように捕手の走者を代えることが可能。その時、出場するのは塁上以外の選手で、打順が最後に回ってくる人。防具の着用に時間がかかる捕手が早く守備に就けることで、試合のスピードアップを図るためのルール。必ずしも使う必要はない。

▽リードNG 走者は投手の手からボールが離れるまでベースについていなくてはならない。もし、投げる前に、走者がベースから離れ、リードをすると「離塁アウト」となる。盗塁やエンドランを試みるには、ピッチャーが投じた後にスタートを切る必要がある。

▽守備で帽子は被らなくていい!? 帽子(サンバイザー)は国際ルールでチームで統一したものを使わないといけないが、実は選手が、かぶるかどうかは個々の自由。日本リーグも同様。日本ではサード山本が帽子をかぶらずに守備に就く。「理由は特にないんですけど、邪魔だからですかね?」。通常の代表戦ではスポンサーロゴの関係もあり、守備時も帽子が必須だったが、五輪には、それがないためかぶっていないという。

▽距離は? 投手-本塁間は13・11メートル(野球は18・44メートル)、塁間は18・29メートル(同27・431メートル)。外野フェンスの距離は野球と違い、ソフトボールは両翼も中堅と同じ。五輪は67・1メートル。