日本が大会無失策で頂に立った。

象徴的なシーンは2点リードの6回1死一、二塁。米国の3番チデスターの三遊間への強烈なライナーを三塁手山本優(32=ビックカメラ高崎)が左手首に当て、浮いたボールを山本の後方に回り込んでいた遊撃手の渥美万奈(32=トヨタ自動車)がつかんだ。すぐさま二塁へ転送して“神ゲッツー”が完成。宇津木監督は「ずっと準備してきて日本は守備が一番。守備が世界でNO・1ですから」とたたえた。

三塁手の山本は4番として攻守でけん引した。帽子(サンバイザー)なしでプレーし、黒髪をなびかせた。帽子をかぶるかどうかは個々の自由。「理由は特にないんですけれど、邪魔だからですかね?」と笑う。通常の代表戦ではスポンサーロゴの関係もあり、守備時も帽子が必須だったが、五輪には、それがないためかぶっていないという。ハツラツとした動きで、堅い守備で強力投手陣を支えた。