日本は甲斐拓也捕手が1球で仕留めた。無死一、二塁から始まるタイブレーク。犠打で二、三塁とチャンスを広げて迎えたサヨナラのチャンス。初球、外角低めのスライダーを振り抜いた打球は内野シフト5人の守備網を越え、右翼フェンスを直撃した。

守っても9回の守備からマスクをかぶり、大野雄、栗林を好リードしたサヨナラの立役者は、チームメートからの手荒い祝福に満面の笑みを見せたが、試合後は「金メダルとるためにやっているので、まだ今日は3試合目を勝ったっていうところで終わっただけ。まだ試合があるのでそこに向けてしっかり準備をしていきたい」と引き締めた。

◆日本代表のタイブレーク 主要国際大会では今回が3度目。08年北京五輪1次リーグの米国戦では、0-0で延長に突入し、延長11回から実施。先攻の米国が岩瀬から3連打などで4得点。日本は3番青木からの攻撃が2点止まりで2-4で敗れた。17年WBC2次ラウンドのオランダ戦は、6-6で延長に入り、延長11回から実施。先攻の日本が中田の2点適時打で勝ち越すと、牧田がオランダの攻撃を3者凡退に抑え、8-6で逃げ切った。

【関連記事】侍ジャパン―米国 詳細ライブスコア